建設現場の残業時間削減を実現
建設業のための
施工管理(工事管理)システム選び

工事の進捗管理や図面の管理、報告書の作成など、現場業務をとことん効率化できる施工管理システム。このメディアでは80以上の施工管理システムを調査しました。建設業を営む方々がどのようにシステムを選べば失敗しないのか、その方法を解説します。

目次

どれだけ“現場で”作業を完結できるかがカギ
監督者の残業を「施工管理(工事管理)システム」は
どう解決する?

工事写真の撮影・
管理が大変

工事写真の撮影

現場での指示や調整
がうまく伝わらない

現場での指示や調整

帳票・報告書作成が
夜遅くまでかかる

日々の帳票・報告書
施工管理システムの入った“タブレット一つ”あれば
作業は現場で完結できる

現場では、タブレットに搭載されている「電子黒板機能」を使って工事写真を撮影し、写真台帳作成までも可能。工事写真のための黒板やデジカメも今後は持って行く必要はありません

指示や調整がスムーズにいかないという点についても、タブレット上で図面を見ながら指示できるようになるため、コミュニケーションコストは大きく削減されるでしょう。

残業の根源ともいえる、現場作業後の報告書作成については、 日中の作業の中で撮影した写真や、計測したデータをそのまま使って検査記録表や日報などの各種テンプレートを使って作成すれば、もう現場作業の後に事務所に戻る必要はありません

2024年4月からの残業上限規制という観点からも、
システム化による業務の効率化は必要不可欠

2024年4月から対応が求められる、時間外労働への上限規制。

業務を効率化し残業を減らしていくためには、何らかの技術を駆使し、従来のやり方を変えていかなければなりません。そこで地方/地場建設業のDX化の第一歩としても「施工管理(工事管理)システム」は注目されています。

現場での残業時間を大きく削減する余地がある「帳票作成」や「工事写真」などの効率化をはじめ、安全管理、人材の定着といった幅広い観点で導入メリットを感じられるでしょう。

建設業のための
施工管理(工事管理)システム選びの3ポイント

大前提、自社に合ったシステムを選ぶ

自社に合ったシステムを選ぶ

施工管理システムには、「ゼネコン向け」「工務店向け」などの種類があり、搭載されている機能に差があります

例えば工務店向けの場合は、顧客情報を中心とした商談・契約関連の機能など、ゼネコンやサブコンでは使わない機能が付いています。使わない機能に対してコストを払うことにもつながらないよう、しっかり誰向けのシステムなのかを見極めて選ぶことが大事です。

業界課題の「残業削減」に寄与する機能があるか確認する

業界課題の「残業削減」に寄与する機能があるか確認する

同じゼネコン向けや工務店向けのシステムであっても当然、機能のバリエーションに差があります。機能が豊富なシステムになればなるほど導入コストも高額になるほか、現場の方々が使いこなすことも難しくなります。

優先すべき機能は「残業削減」という業界全体の課題をダイレクトに解決でき現場での使用率が高い「図面管理」「写真管理」「リアルタイム情報共有機能」「チャット機能」「帳票作成」の5種類。

図面管理 複数の図面をシステム内で共有することで一元管理が可能です。紙の図面を持ち歩いたり、その場に無い図面を事務所に取りに帰ったりするなどの手間を省けます。
写真管理 写真を撮影したその場で、関係者への画像共有が可能です。また、撮った画像をシステム内でプロジェクトごとに管理することができます。
リアルタイム情報共有 図面や画像の変更や進捗をリアルタイムでプロジェクト関係者へ共有できます。遠隔臨場の際にもスムーズな情報伝達が可能です。
チャット 電話のように作業者の手を止めることなく情報のやり取りが可能なため効率化に寄与します。私用のSNS等を業務で使う場合、宛先間違いなど情報漏洩のリスクが大きいですが、システム内であればリスクは軽減されます。
帳票作成 現場にいながらにして帳票を作成することができるため、帰社後の作業効率化が可能です。

上記の機能を搭載したシステムをベースに選ぶと、高いコストパフォーマンスが期待できるでしょう。

無料トライアルでしっかり操作性を確認する

無料トライアルでしっかり操作性を確認する

せっかく導入したとしても、そのシステムを使いこなせなければ業務効率化は難しいでしょう。システム導入の際に重要なのは“操作性”です

無料トライアルがあるシステムを選ぶことで、実際に現場の方が使ってみた上で、安心して導入することができます。

おすすめの施工管理(工事管理)
システム3選を
もっと詳しく

中小ゼネコン向け モバイル上の写真や図面に手書きが可能
膨大な図面をササッと検索し作業指示を時短

eYACHO

eYACHO
引用元:eYACHO公式
(https://product.metamoji.com/gemba/eyacho/)

eYACHOの特徴

    • 大林組と共同開発の“現場目線”を追求したシステム

eYACHOは、大林組とMetaMoJiが共同開発した施工管理システム。スーパーゼネコンが開発に携わったからこそ、「図面管理」「工事写真撮影」「帳票テンプレート」「手書きでの書き込み」「建築・土木・設備用語集」など、現場の監督者目線で欲しい機能が搭載されています。特に「手書きでの書き込み」機能は、まるで紙の野帳のように自由な書き込みができ、関連事業者との意思疎通に便利だと評判。これら機能のおかげもあり、契約企業数500社以上、利用者数55,000ユーザー以上という導入実績数を誇っています(2023年6月調査時点)。

    • リアルタイムな情報共有で、現場の作業をとことん効率化

eYACHOの大きな特徴としては、リアルタイムでのコミュニケーションを円滑にする「Share(シェア)機能」が搭載されていること。
Share機能では、モバイル画面上の図面や設計図に複数人が同時に書き込んで情報を共有することができるため、事務所-現場など離れた場所であっても指示や作業調整などを齟齬なく行うことが可能です。

    • 今使用している帳票をそのままシステム上で使用可能

施工管理業務に必要となる帳票は様々。しかし新たに施工管理システムを導入するにあたって帳票の形式を一新する必要があると教育コストもかかるため、導入ハードルを感じることもあるでしょう。
その点eYACHOは、今現場で使用しているエクセルベースの帳票を「見た目そのまま」で取り込み、現場で簡単に入力することが可能です。帳票のテンプレートも多数搭載されているので、現場のニーズに沿いながら、帳票作成業務を効率化していくことができます。

eYACHOの保守・サポート一例

  • 無料オンラインセミナーの実施
  • オンライントレーニングの実施(動画)
  • メール/電話によるサポート(平日10時~18時)

eYACHOの導入事例

手書き時には変換ツールで楽々入力
写真や図面上への手書き指示で生産性向上

手書き文字をテキスト変換する機能にもこだわった。そこで、MetaMoJiが開発した日本語手書き変換ツール「mazec」の技術を使い、現場用語を簡単に入力できるようにしている。

例えば、「かん」と2文字を入力しただけで、「換気口」や「完成工事費」、「貫通割れ」などの用語が上位に表示され、これらを選んでいくだけでスピーディーな入力が行えるのだ。

また、手書きでは面倒くさい漢字を含む用語の場合は、漢字とひらがなを混ぜて、かなりのなぐり書きを行っても、ちゃんとした漢字変換してくれる。

「現場の職長さんへの作業指示も、eYACHO上で写真や図面上にメモを書いて説明しながら、その場でプリンター出力し、手渡すことができます。忙しい工事関係者を待たせることないのも、生産性向上につながっています」と川﨑さんは語る。

同じ画面を、同じタイミングで
正確に会話できる

大和ハウス工業株式会社では、eYACHOを導入し、建築系工事部門のDXを実現している。同社の現場では毎日、配置計画図にマーカーで書いて運ぶ作業が繰り返し発生していたという。

eYACHO導入後は図面をPDF化して取り込んだ後、必要事項を書き込みその画面をサイネージに表示。すぐに朝礼が始められるので、朝の早出も必要なくなり、残業時間が削減できたという。

また、eYACHOで新人からベテランまで全員が同じ図面を見ることができ、図面変更も同じタイミングで周知・共有できるため、スタッフ同士の会話が増えたとのこと。意匠・構造・設備設計を含めて関係者間で図面を共有できるため、遠隔地にいても正確で素早い指示・調整が可能となった。

eYACHOの費用

  • 初期導入費 330,000円
  • 1ライセンス  30,800円/年
※いずれも税込み
※最小5ライセンスから購入可能

eYACHOの企業情報

社名 株式会社 MetaMoJi
所在地 東京都港区六本木1-7-27 全特六本木ビル EAST4階
電話番号 03-5114-2525
公式HP https://metamoji.com/jp/
ハウスメーカー向け 複数現場の統合機能で進捗把握が容易
現場7~8件の同時進行でも管理しやすい

KANNA

KANNA
引用元:KANNA公式
(https://lp.kanna4u.com/)

KANNAの特徴

    • 複数現場の進捗を一括で管理することが可能

1つの建設会社の中にはいくつもの案件が同時に進行していることでしょう。KANNAでは同時並行で動いている現場の進捗を、案件一覧・案件カレンダー・案件ボードなど複数の形式で、一元管理することができます。情報はリアルタイムで更新されるため、誰でも最新の状況を正しく把握することが可能。オプション機能としてガントチャート機能も搭載されているので、より進捗管理がしやすいシステムと言えるでしょう。

    • オリジナル機能の開発にも対応

KANNAでは、既存の機能などと連動できる独自の機能開発にも対応しています。
現在自社で入れている別のシステムとデータ連携を行うAPIも提供しているため、基幹システム等と連携させながら、より効率的に施工管理にあたることが可能です。

    • 自社のニーズに合わせてカスタマイズした使い方ができる

ゼネコンやサブコンなどと一口に言っても、各社によって業務の違いやフローの違いは存在するもの。そこでKANNAでは「報告書フォーマットを自由に設定できる機能」「現場に関わる情報を自由に設定できる機能」などを搭載。会社ごとの違いをシステムに反映させ、誰もが使いやすいシステムを目指しています

KANNAの保守・サポート一例

  • システム活用法の提案
  • 使い方無料セミナー
  • カスタマイズの代行作業

KANNAの導入事例

柔軟性の高いカスタマイズ性で
各社の仕様に合わせやすい

新築からリフォーム、さらには外張断熱の施工まで、数多くの現場を管理するアエラホームでは、2年前からプロジェクト管理アプリ「KANNA(カンナ)」を導入。(中略)

「KANNAプロジェクト」は、各社に合わせたカスタマイズが可能です。別のツールを用いていた当時は、カスタマイズを要するたびにツールの担当者に連絡し、ベンダーの対応を待つという流れで、そのたびに対応を待つ時間が生じてしまっていた。一方、「KANNAプロジェクト」は非常に柔軟性が高く、この自由度の高さも導入の決め手になりました。

案件の管理と整理がしやすくなった

インフラを中心とした設備工事を手掛ける株式会社四電工では、協力会社との大容量データのやり取りに手間取っていたほか、多岐にわたる案件管理の煩雑さに苦労していた。

KANNA導入後は、大容量のデータもアプリ上でのやり取りが可能になったことから情報共有が円滑に。案件ごとの個別管理も可能になったことから業務が効率化しました。

KANNAの費用

  • 初期導入費:0円
  • 1ライセンス:要問合せ
※ライト、ベーシック、エンタープライズの3つのプランから選択
プランごとにそれぞれオプション料金がかかる機能があります

KANNAの企業情報

社名 株式会社アルダグラム
所在地 東京都港区芝浦1丁目1-1 浜松町ビルディング11階
電話番号 03-6228-1855
公式HP https://aldagram.com/company/
工務店向け スマホでのチャット機能に特化
職人さんの開始/完了報告がスタンプで完結

KIZUKU

KIZUKU
引用元:KIZUKU公式
(https://www.ctx.co.jp/kizuku2_pr/index.html)

KIZUKUの特徴

    • チャットメインで年配の職人さんにも受け入れられやすいシステム

施工管理システムの導入において、デジタルに馴染みがない年代の方へ浸透させづらいことは大きな課題の一つ。その点KIZUKUは、日常的に使われているチャットアプリの感覚で利用できるシンプルな仕様なので、年配の職人さんでも取り入れやすいシステムと言えます。
作業開始、作業完了、退勤などはスタンプ送信一つで簡単に伝達が可能。重要なメッセージは「誰が」「いつ」確認したのかを追えるので、「言った」「言わない」のトラブルを回避することができます。

    • リーズナブルな価格帯で工務店でも取り入れやすい

基本機能は、トーク機能(チャット)、図書・写真管理、現場管理・プロジェクト管理、入退場管理、グループウェア機能(スケジュール管理)の6機能。初期費用が11万円かるものの、基本機能だけであれば30アカウントが月々2万2千円から利用できます。システムによる効率化は進めたいけれど費用で足踏みをしている工務店には、特におすすめのシステムです。

    • 豊富なオプションでさらなる業務の効率化を目指せる

別途料金でオプション機能を追加すれば、工程管理や報告書作成、作業者スケジュール管理、安全衛生管理機能なども利用できます。特に作業者スケジュール管理機能は、作業員への予定確認電話の必要なく急な作業員の手配に使えるので大変重宝する機能です。
※オプション料金についてはシステム提供企業にお問い合わせください。

KIZUKUの保守・サポート一例

  • カスタマーサクセス支援(操作説明会・初期セットアップ・運用オンラインミーティング)
  • ヘルプデスク

KIZUKUの導入事例

スタンプと写真のセットで、本当にムダがなくなった

スタンプと写真での進捗報告によって、本当にムダがなくなりました。

例えば、大工さんが午前中に「天井下地」の作業を終えて「完了」の工程スタンプを押してもらって、午後1時には「バルコニー下地開始」の工程スタンプを押してもらえたら、防水屋さんはそれを見てスタンバイを始められるんですよね。もともと当社では現場監督が工事の工程表をしっかり作りますので、どこの日にどの材料が入ってくるかも細かく全業者で確認し合えるようにはしているのですが、防水屋さんは前後1日のズレに対応できるかどうかでこなせる数が違ってくるので、状況が見えるのはすごく喜ばれます。

現場監督についても、当初トップが思い描いていた通り、効率よく現場の巡回ができるようになり、現場での品質管理により時間を充てられるようになりました

業者さんの方がマメにKIZUKUを使ってくれる

導入の決め手は、コミュニケーションアプリとして簡単に使えて、瞬時に情報を送り共有できることです。以前、他社の業務管理システムを利用していた人も、Kizukuを使ってみて良さを実感しています。Kizukuは、元請けのことより、システムを利用する「業者さん」のことを考えて作られたものだと感じて、その点も導入のポイントでした。(中略)

Kizukuを推している業者さんが多くて、業者さんのほうがマメにKizukuを使ってくれているように思います。システムは、業者さんが使ってくれることが大切です。

大工さんに特別なレクチャーなどは行っていませんが、触っていれば使い方がわかり、問題なく使えています。システムの表示や動作が分かりやすいということの証拠です。

KIZUKUの費用

  • 初期費用:110,000円
  • 30アカウント:22,000円/月
  • 50アカウント:33,000円/月
  • 100アカウント:55,000円/月
※100アカウント以上は要見積り
※現場のトークに設定できるアカウント数の上限は50までです。
※契約プランの上限アカウント数を超えた月のみ、そのアカウント数に応じた上位プランが適用になります。
※アカウント数は、自社社員ユーザー数と協力会社数の合計でカウントします。
※容量5GBまでは基本料金内で利用できます。1GB追加につき、1,100円/月が追加となります。

KIZUKUの企業情報

社名 コムテックス株式会社
所在地 富山県高岡市東中川町7-18
電話番号 0766-32-1777
公式HP https://www.ctx.co.jp/

施工管理を行っている担当者にアンケート

施工管理を行っている人を対象にアンケートを実施。
残業上限規制に関する各社の対応状況について調査しました。

2024年4月からの残業上限規制の一環として
どのような取り組みを行われますか?(または行う予定ですか?)

「2024年4月からの残業上限規制の一環としてどのような取り組みを行われますか?(または行う予定ですか?)」の回答のグラフ
対象:施工管理を行っている担当者 218名 期間:2023年11月22日~11月23日実施(調査機関:Fastask)

「残業時間の厳格な管理と記録」が最も多い結果となりました。
次いで「取り組みは行ってない/予定がない」「業務効率化のためのシステム導入」が多くなりました。
まずは比較的始めやすい管理・記録が多くなったように思われますが、
残業時間を抑えるためにも体制の見直しや効率化を図るシステムの導入を推奨します。

規制に対応するためのシステム導入や体制変更はいつ頃までに完了する想定ですか?

「規制に対応するためのシステム導入や体制変更はいつ頃までに完了する想定ですか?」の回答のグラフ
対象:施工管理を行っている担当者218名の内、「2024年4月からの残業上限規制」について「取り組みは行ってない/予定がない」と答えた方 79名 期間:2023年11月22日~11月23日実施(調査機関:Fastask)

取り組みの準備が整っていないケースが多いことが分かりました。
規制を破ってしまった場合には会社に罰則が科せられる恐れがあります。
この規制を守るためにも今からでも対策を打つことが必要になります。
その上で、業務効率化を図り、残業時間の削減に繋がる施工管理システムの導入を推奨します。

施工管理システム

【特集】AI活用で安全管理を実現する施工管理システム

各現場で危険予知活動(KY活動)を行ってはいるものの、建設現場での労災はまだまだ多く、業界としても「現場の安全管理」という観点は注目されています。

ここでは実際に建設現場でおこった労災データをAIで分析することで、現場のKY活動の精度をあげるべく開発されたソリューションについてご紹介します。

施工管理(工事管理)
システム一覧

建設業の仕事効率化・生産性向上に寄与できる施工管理(工事管理)システムをまとめました。製品ごとに特長が異なるので、自社に合ったシステムを見つけてください。

iDempiere

iDempiereはオープンソースで開発されているERPであり、無料で利用できるのが特徴です。無料にもかかわらず豊富な機能を備えており、導入・運用の費用をできるだけ安く抑えたい方におすすめといえます。ユーザーコミュニティーが充実しているので使い方のノウハウを簡単に得られるでしょう。

アイピア

見やすさや使いやすさにもこだわりを持って生まれたシステムで、業務効率化や施工管理(工事管理)システムに興味はあるものの、使いこなせるのか不安という会社におすすめです。業務を円滑、かつ効率よく進めるための様々な機能や、それらの機能を使いこなすための豊富なサポートも用意されています。

i-Reporter

i-Reporterは工事の施工管理を効率化するための施工管理システムです。写真台帳が簡単に作成でき、報告書作成も現場で完結。使い慣れているエクセル帳票をそのまま移行できるため、現場への操作説明も不要ですぐに利用できます。

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施工管理システムにはどんな機能がある?

一口に施工管理システムと言っても、搭載されている機能は製品によって様々。ここでは、導入するにあたって見ておくべき機能について解説しています。
工程管理機能

施工管理システムには、工程管理機能が搭載されています。工程管理機能を活用することで、使用する機械や資材・労働力などの、施工に関わるさまざまな要素を効率的に運用することができます。また、スケジュール管理の面でも活用することができ、効率的な工事の運用が可能です。更に、工程管理により余裕を持った工事を実現できるので、高品質の状態で工事を完了できるなど、生産性の向上にも繋がるでしょう。

原価管理機能

原価管理機能では、無駄なコストの削減や利益の確保を目的として、商品やサービスを提供するための必要な原価を計算します。赤字・黒字のボーダーラインを示す「損益分岐点」の把握が可能になり、原価に応じた利益額を見込むことができます。原価管理は一つひとつ細かく計算して管理していましたが、施工管理システムを使用することで計算や入力作業を簡略化することが可能です。

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施工管理システムの
基礎知識

選び方からメリット・デメリット、費用相場や補助金についてなど、施工管理システムの知っておきたい基礎情報をまとめています。システム導入を検討している方は参考にしてみてください。

施工管理(工事管理)
システムとは?

施工管理(工事管理)システムとは?

施工管理(工事管理)とは、進捗の管理、帳票の作成、報告業務や図面の用意、写真撮影など、実際に現場で行う様々な業務を効率化することができるシステム。図面や帳票といった情報の一元管理が可能な他、ペーパーレス化の推進やコミュニケーションの円滑化なども期待できます。

施工管理システムの
選び方

施工管理システムの選び方

施工管理システムは、建設業の様々な業務をサポートする便利なツールです。さまざまな種類がある施工管理システムの中から選ぶポイントとして、操作性が簡単かどうかや、業務の効率化を果たすことができる機能があるか、などが挙げられます。他の注目点についても紹介しています。

施工管理システムの
メリット・デメリット

施工管理システムのメリット・デメリット

施工管理システムの導入を検討する上で気になるのは、施工管理システムのメリット・デメリット。施工管理システムは便利なツールですが、選び方によっては無駄なツールや出費になってしまうこともあります。施工管理システムを導入することで、会社にとって無駄なシステムとならないよう、メリット・デメリットを踏まえて検討しましょう。

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施工管理システムで
解決できる建設業の課題

昨今、建設業は様々な課題を抱えています。従事する方が少しでも働きやすくなるためにはどうすればよいのでしょうか。ここでは、建設業が直面している課題の状況と、解決するための手段について説明しています。
人手・人材不足

人手・人材不足

建設業では、長年人手・人材不足が問題となっています。長時間労働など労働環境が厳しいことや建設業へのイメージが悪いことから、人手・人材不足を引き起こしていると言えるでしょう。人手・人材不足は、一人あたりの業務量が増えることから、長時間労働の原因になります。人手・人材不足は職人の高齢化に伴って更に加速すると予想され、今後増加予定の建築需要を圧迫してしまうかもしれません。まずは、労働環境を整えることで人手・人材不足を解消していきましょう。

長時間労働

長時間労働

建設業の課題として挙げられる、長時間労働。建設業では一人あたりの業務量が多く、人手不足も相まって業務時間外労働が多くなっているというのが現状です。長時間労働により、入社を敬遠する人が多いことや離職者が多いことから人材不足がどんどん加速するとされています。増加する建設需要とは反対に供給が足りなくなるといった悪循環が起こり得るかもしれません。長時間労働の問題を解消するためには、業務の効率化を図ることが得策だと言えます。

不明瞭会計

不明瞭会計・どんぶり勘定

建設業ではびこっている、どんぶり勘定。このような不明瞭会計は、後々会社の経営基盤をぐらつかせてしまうかもしれません。面倒な書類の管理やお金の管理などを簡略化させるためには、施工管理システムが適しています。導入することで、原価管理や実行予算などの経理管理が楽になり、二重払いや未払金を防ぐことにも繋がるでしょう。

ペーパーレス化の推進

ペーパーレス化の推進

図面や各種帳票など、建設現場にはまだまだ紙の資料が多く使われています。実際に現場に向かう中でも大量の図面を持ち運ぶことに苦労していたり、目当ての図面をどこに保管していたかがわからなくなるケースもあるでしょう。ここでは、そんな紙の使用を減らし、業務効率化やコスト削減を実現する方法を解説しています。

地方/地場建設業のための
施工管理システム
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